「核禁会議オブザーバー参加を」 広島・長崎市長、首相に要請
25年8月28日
広島市の松井一実市長と長崎市の鈴木史朗市長は27日、官邸に石破茂首相を訪ね、国連本部で来年開かれる核兵器禁止条約第1回再検討会議へのオブザーバー参加を要請した。首相は「いろいろ考慮することもあり、しっかり考える」と慎重な姿勢を示した。
面会後に両市長が記者団に明らかにした。首相に渡した要請書では「日本政府は核抑止力に依存するのでなく、対話を通じた安全保障体制の構築に主導的な役割を果たすことが求められる」と指摘。核兵器禁止条約への早期の署名と批准も求めた。
両市長は、世界約8500の都市が加盟する平和首長会議が10日に長崎市で採択した「ナガサキアピール」も提出した。首相は「要請の内容はよく理解する」と応じたという。松井市長は取材に「われわれの言い分は理解いただいた」と一定に評価した上で、政府への働きかけを強める考えを示した。(中川雅晴)
(2025年8月28日朝刊掲載)
面会後に両市長が記者団に明らかにした。首相に渡した要請書では「日本政府は核抑止力に依存するのでなく、対話を通じた安全保障体制の構築に主導的な役割を果たすことが求められる」と指摘。核兵器禁止条約への早期の署名と批准も求めた。
両市長は、世界約8500の都市が加盟する平和首長会議が10日に長崎市で採択した「ナガサキアピール」も提出した。首相は「要請の内容はよく理解する」と応じたという。松井市長は取材に「われわれの言い分は理解いただいた」と一定に評価した上で、政府への働きかけを強める考えを示した。(中川雅晴)
(2025年8月28日朝刊掲載)