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原爆テーマに2人芝居 広島で来月30日「THE MISTAKE あやまち」

 英国を拠点に活躍する劇作家で俳優のマイケル・ミアーズさんと、俳優の中園理子さんの2人芝居「THE MISTAKE あやまち」が9月30日、広島市南区の市留学生会館ホールである。上演実行委員会が100人を無料で招待する。

 原子爆弾の元となる原理を発明したハンガリー系ユダヤ人のレオ・シラード、爆弾を投下した米軍パイロットで後に将軍となるポール・ティベッツ、被爆したノムラ・シゲコ―。さまざまな人間模様から、戦争の空しさや平和の尊さを描く。

 核兵器廃絶へ情熱を傾けるミアーズさんが脚本を手がけ、ロンドンや米ニューヨークでも上演。9月に来日し、東京や鳥取市の「鳥の演劇祭」でも上演する。実行委事務局の津田順子さんは「原爆投下を戦争終結のためとして正当化する政治的な解釈に、静かに問いかける力強さがある」と話す。

 午後6時開演。ミアーズさんは英語、中園さんはほぼ日本語で演じる。上演後、ミアーズさんと交流がある東区の被爆者田中稔子さんとの対談もある。観客の理解を手助けするため、詳しい粗筋を公開している。(渡辺敬子)

(2025年8月30日朝刊掲載)

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