「抑止破綻なら核戦争」 藤原議長 会見で訴え ひろしまラウンドテーブル閉会
25年9月3日
核軍縮や軍備管理について話し合う有識者会議「ひろしまラウンドテーブル」は2日、広島市中区で2日間の議論を終えた。閉会後、議長を務めた藤原帰一・順天堂大特任教授や広島県の湯崎英彦知事らが記者会見し、核戦争のリスクをはらむ核抑止論の危うさを説いた。
藤原議長は、悪化をたどる国際情勢の現状を「戦争の時代」と表現。「核抑止は破綻すると核戦争となる。保有の利益がリスクを上回ることはない」と指摘し、核抑止に依存しない安全保障政策の必要性を訴えた。
会議は米国とロシア、中国の核兵器保有国をはじめ、日本と韓国、オーストラリア、ポーランドの専門家ら18人が参加。非公開の討議では、ウクライナの核放棄がロシアの侵攻を招いたという誤った認識の広がりを懸念する声なども上がったという。
県と県が主導する官民組織「へいわ創造機構ひろしま」(HOPe)が2013年から開催し、12回目。26日に議論の成果を政策提言「ひろしまウオッチ」として発表し、国連に加盟する193カ国に送る。(新谷枝里子)
(2025年9月3日朝刊掲載)
藤原議長は、悪化をたどる国際情勢の現状を「戦争の時代」と表現。「核抑止は破綻すると核戦争となる。保有の利益がリスクを上回ることはない」と指摘し、核抑止に依存しない安全保障政策の必要性を訴えた。
会議は米国とロシア、中国の核兵器保有国をはじめ、日本と韓国、オーストラリア、ポーランドの専門家ら18人が参加。非公開の討議では、ウクライナの核放棄がロシアの侵攻を招いたという誤った認識の広がりを懸念する声なども上がったという。
県と県が主導する官民組織「へいわ創造機構ひろしま」(HOPe)が2013年から開催し、12回目。26日に議論の成果を政策提言「ひろしまウオッチ」として発表し、国連に加盟する193カ国に送る。(新谷枝里子)
(2025年9月3日朝刊掲載)