巨匠アルゲリッチと協演 広響、来月に広島・岩国で特別公演
25年9月6日
広島交響楽団は現代のクラシック界を代表する巨匠ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ(84)を招き、10月16、18日に、広島市と岩国市で特別公演を開催する。人気ピアニストの角野隼斗がゲスト出演。15日には、広島市で被爆ピアノ「明子さんのピアノ」を支援するチャリティーコンサートも開く。
被爆80年事業の一環。特別公演は、クリスティアン・アルミンク音楽監督が指揮を担う。幕開けは、角野がソリストを務めるプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」。続いて、アルゲリッチとピアニストの酒井茜が2台のグランドピアノでプロコフィエフの「古典交響曲ニ長調作品25」を弾く。後半はアルゲリッチと広響がベートーベンの「ピアノ協奏曲第1番」で協演する。
アルゲリッチと広響は、被爆70年を迎えた2015年8月の「平和の夕べ」コンサートで初協演。これを機に、アルゲリッチは広響の平和音楽大使に就任した。19年のポーランド公演にも参加したほか、昨年5月12日に広響の特別定期演奏会に出演。前日には平和記念公園(中区)のレストハウスに常設展示されている「明子さんのピアノ」を試奏し、19歳で被爆死した河本明子さんに思いを寄せた。
「広島を訪れるといつも、彼女のことを考える」と語るアルゲリッチ。15日の支援コンサートは、角野や酒井と共にステージで演奏を披露する。収益の一部はピアノの維持費や活動費に充てられる。
特別公演と支援コンサートには、アルゲリッチの次女アニー・デュトワも登壇し、音楽や平和への思いを込めて朗読を行う。(桑島美帆)
(2025年9月6日朝刊掲載)
被爆80年事業の一環。特別公演は、クリスティアン・アルミンク音楽監督が指揮を担う。幕開けは、角野がソリストを務めるプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」。続いて、アルゲリッチとピアニストの酒井茜が2台のグランドピアノでプロコフィエフの「古典交響曲ニ長調作品25」を弾く。後半はアルゲリッチと広響がベートーベンの「ピアノ協奏曲第1番」で協演する。
アルゲリッチと広響は、被爆70年を迎えた2015年8月の「平和の夕べ」コンサートで初協演。これを機に、アルゲリッチは広響の平和音楽大使に就任した。19年のポーランド公演にも参加したほか、昨年5月12日に広響の特別定期演奏会に出演。前日には平和記念公園(中区)のレストハウスに常設展示されている「明子さんのピアノ」を試奏し、19歳で被爆死した河本明子さんに思いを寄せた。
「広島を訪れるといつも、彼女のことを考える」と語るアルゲリッチ。15日の支援コンサートは、角野や酒井と共にステージで演奏を披露する。収益の一部はピアノの維持費や活動費に充てられる。
特別公演と支援コンサートには、アルゲリッチの次女アニー・デュトワも登壇し、音楽や平和への思いを込めて朗読を行う。(桑島美帆)
(2025年9月6日朝刊掲載)