×

ニュース

[被爆80年] 写真でたどる戦前・戦後 16日まで 中区の旧日銀広島支店

 被爆前後の広島を振り返る写真展「近代の、広島。」が、広島市中区袋町の旧日本銀行広島支店で開かれている。明治時代から戦後の高度成長期まで、街並みや市民の暮らしが変わっていく様子を紹介している。16日まで。入場無料。

 「戦時下」「原子爆弾投下」「都市の再建」など六つの時期に分け、写真や絵はがきなど約90点を展示する。戦前の写真には広島城(中区)一帯にあった広島大本営や、軍服や靴を作った陸軍被服支廠(ししょう)(南区)、爆心地近くの中島本町(現中区)に並ぶ住宅や商店が写る。被爆後の焼け野原や、バラックの立ち並ぶ光景を記録した写真もある。

 被爆80年を機に市が企画した。埼玉県三郷市から訪れた広瀬久さん(79)は「広島の街が戦前に栄えていたことが分かると、原爆の悲惨さがより伝わってくる」と見入っていた。(伊藤友一)

(2025年9月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ