[被爆80年] 原爆の実態 高校生学ぶ 広島・長崎・沖縄の27人 中区で研修 証言聞き意見交換
25年9月15日
核軍縮や紛争解決に向け、世界で活躍できる人材を育てる連続講座「グローバル未来塾inひろしま」の研修が14日、広島市中区であった。広島、長崎、沖縄3県の高校生27人が、被爆者たちと交流し、被爆の実態について理解を深めた。(口元惇矢)
原爆資料館や平和記念公園の「原爆の子の像」などを巡った後、県民文化センターで班に分かれて被爆者や被爆体験伝承者たち5人から体験を聞いた。14歳の時に被爆した梶本淑子さん(94)=西区=は「たくさんの死体が転がり、地獄のような光景だった」と語り、「今日聞いたことを家族や知り合いに伝えてほしい」と思いを託した。
高校生は被爆者たちから話を聞いた後、他の班とメンバーを入れ替えて意見を交わした。沖縄県の真和志高1年金城陽大さん(16)は「知らないことばかりで衝撃的だった。原爆について学んでいきたい」と話した。
今回の研修は13~15日の日程で開催。15日は湯崎英彦知事の講義などがある。東広島市の賀茂高2年西智基さん(16)は「戦争を経験していない世代が伝えていくことは課題も多いが、しっかりと受け継いでいく」と誓った。
県が主導する官民組織「へいわ創造機構ひろしま(HOPe)」の主催で9回目。7月に始まった本年度は沖縄や長崎、フィリピンを訪問し、来年2月に成果報告会を開く。
(2025年9月15日朝刊掲載)
原爆資料館や平和記念公園の「原爆の子の像」などを巡った後、県民文化センターで班に分かれて被爆者や被爆体験伝承者たち5人から体験を聞いた。14歳の時に被爆した梶本淑子さん(94)=西区=は「たくさんの死体が転がり、地獄のような光景だった」と語り、「今日聞いたことを家族や知り合いに伝えてほしい」と思いを託した。
高校生は被爆者たちから話を聞いた後、他の班とメンバーを入れ替えて意見を交わした。沖縄県の真和志高1年金城陽大さん(16)は「知らないことばかりで衝撃的だった。原爆について学んでいきたい」と話した。
今回の研修は13~15日の日程で開催。15日は湯崎英彦知事の講義などがある。東広島市の賀茂高2年西智基さん(16)は「戦争を経験していない世代が伝えていくことは課題も多いが、しっかりと受け継いでいく」と誓った。
県が主導する官民組織「へいわ創造機構ひろしま(HOPe)」の主催で9回目。7月に始まった本年度は沖縄や長崎、フィリピンを訪問し、来年2月に成果報告会を開く。
(2025年9月15日朝刊掲載)