恒久平和へ決意新た 広島市戦没者追悼祈念式 150人 記憶の継承誓う
25年9月15日
太平洋戦争などで犠牲になった戦没者を悼む広島市戦没者追悼・平和祈念式が14日、南区の市総合福祉センターであった。市遺族会が主催し、会員たち約150人が参列した。遺族の高齢化が進む中、戦争の記憶の風化を防ぎ、恒久平和を目指す決意を新たにした。
東部ニューギニアで父=当時(33)=が戦病死した同会の増川計(はかる)会長(86)=安佐北区=が「不幸な戦争で得た教訓を伝え残し、平和活動にまい進することが最大の使命」とあいさつ。「国の責務で早急に収骨をしてほしい」と願った。全員で黙とうし、献花台に花を手向けた。
市遺族会によると、主に太平洋戦争で犠牲になった市出身の軍人・軍属は約1万9千人。安佐南区の池田郁子さん(88)はフィリピン・レイテ島で父=当時(36)=が戦死した。「年々、父の声が聞きたくなる。今も世界各地の戦地にいる子どもが心配でならない」と憂えた。(江頭香暖)
(2025年9月15日朝刊掲載)
東部ニューギニアで父=当時(33)=が戦病死した同会の増川計(はかる)会長(86)=安佐北区=が「不幸な戦争で得た教訓を伝え残し、平和活動にまい進することが最大の使命」とあいさつ。「国の責務で早急に収骨をしてほしい」と願った。全員で黙とうし、献花台に花を手向けた。
市遺族会によると、主に太平洋戦争で犠牲になった市出身の軍人・軍属は約1万9千人。安佐南区の池田郁子さん(88)はフィリピン・レイテ島で父=当時(36)=が戦死した。「年々、父の声が聞きたくなる。今も世界各地の戦地にいる子どもが心配でならない」と憂えた。(江頭香暖)
(2025年9月15日朝刊掲載)