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夜間の騒音懸念も 阿多田島住民 岩国FCLP

 米軍岩国基地で実施されているFCLPで、基地の北東約6キロにある大竹市阿多田島では18日までに訓練の音に対する市への苦情などは出ていない。ただ、漁業の従事者が多い地域性もあり、今後の夜間の騒音を懸念する声が上がっている。

 200人余りが暮らす阿多田島。訓練2日目の18日、住民からは「普段以上の騒音は感じない」との声が聞かれた。ただ、阿多田区自治会の柳川美喜男会長(76)は「今後の訓練次第では音が大きくなるかもしれない」と警戒。18日は島を訪れた市議7人に阿多田島漁協の幹部とともに現状を説明した。

 大井水産の大井剛副社長(54)は、夜明け前からの漁に備えて午後9時ごろには寝る従業員への影響を心配する。「睡眠を妨害されると漁で事故が起きかねない」。島内のパート女性(60)も「日中は我慢できても、夜はしんどい」と漏らした。(和泉恵太)

(2025年9月19日朝刊掲載)

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