岩国FCLP 騒音1000回超 4日間で苦情648回 7日間予定
25年9月24日
米海軍が米軍岩国基地(岩国市)で実施している空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)は、予定されている計7日間の期間のうち4日間の訓練が終わった。基地周辺の計測地点では訓練時間中の騒音回数が千回を超えた。4日間だけで昨年度の騒音総数の15%近くに達している。
訓練は17日に始まり、土日祝日を除く18、19、22日にあった。3、4機程度の戦闘機が上空を旋回し、着地と同時に出力を上げて上昇するタッチ・アンド・ゴーを繰り返している。パイロットが体に離着陸の感覚を覚えさせるために数を重ねており、通常の運用より騒音回数が増えている。
市は基地北側(川口町)と南側(尾津町)の計測地点で、人が「うるさい」と感じる70デシベル以上の騒音を5秒以上記録した回数を集計。4日間で、北側では計1013回、南側では計1129回に上った。
北側は2024年度の総数7085回の14・3%、南側は同8229回の13・7%に該当する。騒音の最高値も「地下鉄車内」に相当する90デシベル超が連日、続いている。
市に入った騒音の苦情は計648回となった。「子どもが寝る時間なのに続いている」「お年寄りが休めない」といった声がある。市基地政策課は「切実な意見が寄せられている」とする。
防衛省の通告では日中訓練は午後1時半~4時半、夜間は午後6時45分~9時45分の予定だったが、終了時間の超過も相次ぐ。日中訓練は4日ともオーバー。22日の夜間訓練は午後10時1分に終わった。訓練は26日まで予定されている。(長久豪佑)
(2025年9月24日朝刊掲載)
訓練は17日に始まり、土日祝日を除く18、19、22日にあった。3、4機程度の戦闘機が上空を旋回し、着地と同時に出力を上げて上昇するタッチ・アンド・ゴーを繰り返している。パイロットが体に離着陸の感覚を覚えさせるために数を重ねており、通常の運用より騒音回数が増えている。
市は基地北側(川口町)と南側(尾津町)の計測地点で、人が「うるさい」と感じる70デシベル以上の騒音を5秒以上記録した回数を集計。4日間で、北側では計1013回、南側では計1129回に上った。
北側は2024年度の総数7085回の14・3%、南側は同8229回の13・7%に該当する。騒音の最高値も「地下鉄車内」に相当する90デシベル超が連日、続いている。
市に入った騒音の苦情は計648回となった。「子どもが寝る時間なのに続いている」「お年寄りが休めない」といった声がある。市基地政策課は「切実な意見が寄せられている」とする。
防衛省の通告では日中訓練は午後1時半~4時半、夜間は午後6時45分~9時45分の予定だったが、終了時間の超過も相次ぐ。日中訓練は4日ともオーバー。22日の夜間訓練は午後10時1分に終わった。訓練は26日まで予定されている。(長久豪佑)
(2025年9月24日朝刊掲載)