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平和願う気持ち 書に 沼田高の書道部員 広島護国神社に奉納

 国連が定める「国際平和デー」の21日、沼田高(広島市安佐南区)の書道部員が平和を願う気持ちを込めた書を仕上げ、広島護国神社(中区)に奉納した。

 同神社の本殿で、はかま姿の部員5人が縦2メートル、横1メートルの和紙に向き合った。「繋(つな)ぐ」の文字を中心に据え、「争わずに和を重ねる」「そんな世界をつなぎたい」と筆を振るった。

 作品は本殿に展示する。部長の2年村上由奈さん(16)は「平和はただ争いがない状態ではなく、互いの違いを認め合うこと。糸のように時間をかけて互いの心をつないでいきたいという思いを込めた」と解説した。

 国内外で平和活動に取り組む団体「和プロジェクトTAISHI」(名古屋市、宮本辰彦代表)が2017年から続け、ことしは全国約50校が各地の神社などで揮毫(きごう)した。原爆ドーム(中区)前でも、書家の鳥生(とりゅう)春葉さん(61)=安佐北区=が子どもたちと作品を完成させた。(山本真帆)

(2025年9月23日朝刊掲載)

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