平和願う短歌や絵50点 脳性まひの木村さん 左足で創作 中区
25年9月25日
歌人で画家の木村浩子さん(87)=沖縄県宜野湾市=の広島や平和をテーマにした作品を紹介する展示会が、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで開かれている。幼少時に脳性まひで両手と右足の自由を失い、左足で創作を続けており、支援者の協力を得て被爆80年に合わせ企画した。29日まで。無料。
木村さんは山口県で育ち、10代後半に広島市で生活。わずかに動く左足指で筆を使って絵や短歌を始め、40代で沖縄県に移住した。近年は左足でタブレット端末を操作して短歌を詠んでいる。
会場は、短歌を中心に原爆のきのこ雲や「黒い雨」、原爆孤児などを題材にした約50点を展示。「幾万の命奪いし」「平和求めん」などと訴えている。近年の短歌は、沖縄の書道家の新里利浩さん(49)が代筆した。
左足で子どもや自然を描いた絵や、沖縄に関する短歌も並ぶ。木村さんは「命、平和の大切さを一緒に考えてほしい」と話している。(水川恭輔)
(2025年9月25日朝刊掲載)
木村さんは山口県で育ち、10代後半に広島市で生活。わずかに動く左足指で筆を使って絵や短歌を始め、40代で沖縄県に移住した。近年は左足でタブレット端末を操作して短歌を詠んでいる。
会場は、短歌を中心に原爆のきのこ雲や「黒い雨」、原爆孤児などを題材にした約50点を展示。「幾万の命奪いし」「平和求めん」などと訴えている。近年の短歌は、沖縄の書道家の新里利浩さん(49)が代筆した。
左足で子どもや自然を描いた絵や、沖縄に関する短歌も並ぶ。木村さんは「命、平和の大切さを一緒に考えてほしい」と話している。(水川恭輔)
(2025年9月25日朝刊掲載)