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「祝日発着はFCLP」 岩国 米軍説明 事前通告守らず

 岩国市の米軍岩国基地での陸上空母離着陸訓練(FCLP)を巡り、林芳正官房長官は25日、「土日祝日は除く」との事前通告に反して祝日の23日も米海軍が訓練したことを明らかにした。米側に確認したという。25日の日中訓練も、予定より7分早い午後1時23分に始まるなど通告を守らない状況が続いた。

 林氏はこの日の記者会見で「米側から23日の発着はFCLPであったが、運用上の理由によりこれ以上の詳細については差し控える旨説明があった」と述べた。岩国市によると23日夜は、E2D早期警戒機とみられる機体が、車輪が地面に着いた直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を繰り返していた。

 17日に始まったFCLPは、防衛省が平日の午後1時半~4時半と午後6時45分~9時45分にすると通告していた。林氏は「訓練の日時は天候や航空機の維持、整備上の問題といった不測の事態により変更があり得る」と米側から伝えられたことも明らかにした。

 岩国市の福田良彦市長は25日の市議会本会議で、FCLPの強行と通告時間外の訓練実施についてあらためて不信感を表明した。26日に防衛省と外務省を訪れ、FCLPを二度と岩国基地で実施しないよう米側に求めるよう要請する。

 25日のFCLPは、日中の訓練にFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機が参加した。市によると、タッチ・アンド・ゴーの回数は、過去最少の28回だった。(堀晋也、大平健幹)

(2025年9月26日朝刊掲載)

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