[被爆80年] ヒロシマ悼むソナタ 三次出身の大坪さん作曲 地元のギタリスト 28日に中区で初演
25年9月26日
三次市出身のギタリストで作曲家の大坪純平さん(39)=長野県上田市=が、原爆犠牲者を悼み、怒りや悲しみ、未来への希望を描いた「Hiroshima Sonata」を作曲した。28日、母校のエリザベト音楽大(広島市中区)で初演される。
(桑島美帆)
原爆投下を想起させる和音で始まり、「死」と重ねたシの音を静かに刻む「その時」▽わが子を奪われた母の苦しみ、遺体が浮かぶ元安川を描いた「母の手に抱かれて」▽困難を乗り越え、未来に向かう「希望の行進」の全3楽章で構成する約17分のギター曲。大学の先輩ギタリスト上垣内寿光さん(46)=東区=から作曲を依頼され、約4カ月かけて完成させた。
「ヒロシマは避けてきた重いテーマ。『なぜこんな目に遭ったのか』という怒りや悲しみを想像しながら作曲した」と大坪さん。第3楽章には三次の中学時代に参加した、8月6日に合わせて徒歩で平和記念公園を目指す「平和のための大行進」の記憶を重ねた。
広島、京都、東京、福岡で開くリサイタルで演奏する上垣内さんは「とても深みがある曲。ヒロシマを代表する作品になると思う」と語る。
28日の広島公演は午後2時半から。一般3500円など。上垣内さん☎090(4100)7739。
(2025年9月26日朝刊掲載)
原爆投下を想起させる和音で始まり、「死」と重ねたシの音を静かに刻む「その時」▽わが子を奪われた母の苦しみ、遺体が浮かぶ元安川を描いた「母の手に抱かれて」▽困難を乗り越え、未来に向かう「希望の行進」の全3楽章で構成する約17分のギター曲。大学の先輩ギタリスト上垣内寿光さん(46)=東区=から作曲を依頼され、約4カ月かけて完成させた。
「ヒロシマは避けてきた重いテーマ。『なぜこんな目に遭ったのか』という怒りや悲しみを想像しながら作曲した」と大坪さん。第3楽章には三次の中学時代に参加した、8月6日に合わせて徒歩で平和記念公園を目指す「平和のための大行進」の記憶を重ねた。
広島、京都、東京、福岡で開くリサイタルで演奏する上垣内さんは「とても深みがある曲。ヒロシマを代表する作品になると思う」と語る。
28日の広島公演は午後2時半から。一般3500円など。上垣内さん☎090(4100)7739。
(2025年9月26日朝刊掲載)








