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「信頼関係揺らぎかねぬ」 FCLPで岩国市長 国や米側に不信感

 米軍岩国基地(岩国市)での陸上空母離着陸訓練(FCLP)を巡り、岩国市の福田良彦市長は25日の市議会本会議で、訓練が強行されたのに加えて通告時間外の実施が続いていることについて「(国や米側との)信頼関係が揺らぎかねない」と不信感を表明し、抗議する考えを示した。

 今回のFCLPでは、防衛省が通告していた予定時間の超過が連日続き、23日には「しない」と説明していた祝日の訓練も確認された。福田市長は「絶え間ない激しい騒音は、住民生活に極めて大きな影響を及ぼしている」と指摘。国を通じて、二度と実施しないよう要請するという。

 市議会はこの日、日本政府に対し、岩国基地で今後FCLPを実施しないことを米側に要請するよう求める意見書案を賛成多数で可決した。訓練の必要性に理解を示す一方で、「住民に負担や不安を及ぼさないよう場所を考慮すべきだ」としている。

 提出者の一人で前議長の桑原敏幸市議は「約束時間を守らないし、やりたい放題。岩国市は全国の自治体で一番、国防に協力してきたと自負しているが我慢にも限界がある」と訴えた。(長久豪佑)

(2025年9月26日朝刊掲載)

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