本紙企画「ヒロシマ ドキュメント」 JCJ賞受賞 取材班表彰 東京
25年9月28日
優れたジャーナリズム活動を顕彰する日本ジャーナリスト会議(JCJ)のことしのJCJ賞の贈賞式が27日、東京都内であり、中国新聞社の被爆80年企画「ヒロシマ ドキュメント」にJCJ賞が贈られた。
取材班を代表してデスクを務めた岡田浩平・報道センター社会担当次長と、キャップの水川恭輔編集委員が出席。水川編集委員が、選考委員で法政大の上西充子教授から賞状と花束を受け取った。
「ヒロシマ ドキュメント」は原爆写真、手記、日記などのさまざまな記録や証言を基に1945年の被爆後の広島の一日一日に迫り、翌年以降も続いた被害者の苦難や被爆者運動も掘り下げた。上西教授は、暦に沿った45年の展開を「非常に実感をもって理解できた」などと講評した。
水川編集委員は受賞スピーチで「取材した写真や文書は、被爆の惨禍や被害者の思いを克明に記録するとともに、戦火が絶えない今、どのような未来を築くべきかを伝えていると感じた。今後も埋もれた資料や証言を掘り起こす取材を続けたい」と述べた。
ことしの受賞作品は全6点。JCJ大賞には、関東大震災時の朝鮮人たちの虐殺をテーマにした、ノンフィクションライター安田浩一さんの著書「地震と虐殺 1923―2024」が選ばれた。
(2025年9月28日朝刊掲載)
取材班を代表してデスクを務めた岡田浩平・報道センター社会担当次長と、キャップの水川恭輔編集委員が出席。水川編集委員が、選考委員で法政大の上西充子教授から賞状と花束を受け取った。
「ヒロシマ ドキュメント」は原爆写真、手記、日記などのさまざまな記録や証言を基に1945年の被爆後の広島の一日一日に迫り、翌年以降も続いた被害者の苦難や被爆者運動も掘り下げた。上西教授は、暦に沿った45年の展開を「非常に実感をもって理解できた」などと講評した。
水川編集委員は受賞スピーチで「取材した写真や文書は、被爆の惨禍や被害者の思いを克明に記録するとともに、戦火が絶えない今、どのような未来を築くべきかを伝えていると感じた。今後も埋もれた資料や証言を掘り起こす取材を続けたい」と述べた。
ことしの受賞作品は全6点。JCJ大賞には、関東大震災時の朝鮮人たちの虐殺をテーマにした、ノンフィクションライター安田浩一さんの著書「地震と虐殺 1923―2024」が選ばれた。
(2025年9月28日朝刊掲載)