旧ソ連核実験の影響追究 カザフ教授 広島市長に説明
25年9月27日
カザフスタン東部セミパラチンスク市(現セメイ市)で旧ソ連が繰り返した核実験の影響を調べているシャカリム大(同市)のセルガジー・デュセンバエフ教授が26日、広島市役所で松井一実市長と面会した。自らの研究を説明し、「放射線の人体への影響をあらゆる面から明らかにしていく」と意欲を見せた。
近年は放射線が家畜や動物由来の食べ物に与えるダメージを調査し、食品の安全評価にも携わっているという。「カザフスタンでは核被害が広範囲に及んでいる」とし、汚染された水や食べ物を通じて、人体に影響する可能性を指摘した。
両市は昨年、平和や医療などの分野で交流・連携する合意書を結んだ。松井市長は「研究が被害を防ぐための英知として広く行き渡ることを願う」と期待した。
デュセンバエフ教授は、同じ大学の研究員と共に22日から広島に滞在。この日は、カザフスタンで住民や土壌の放射線被曝(ひばく)を調査してきた広島大の星正治名誉教授も同席した。(下高充生)
(2025年9月27日朝刊掲載)
近年は放射線が家畜や動物由来の食べ物に与えるダメージを調査し、食品の安全評価にも携わっているという。「カザフスタンでは核被害が広範囲に及んでいる」とし、汚染された水や食べ物を通じて、人体に影響する可能性を指摘した。
両市は昨年、平和や医療などの分野で交流・連携する合意書を結んだ。松井市長は「研究が被害を防ぐための英知として広く行き渡ることを願う」と期待した。
デュセンバエフ教授は、同じ大学の研究員と共に22日から広島に滞在。この日は、カザフスタンで住民や土壌の放射線被曝(ひばく)を調査してきた広島大の星正治名誉教授も同席した。(下高充生)
(2025年9月27日朝刊掲載)