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アイルランドの国会議員が献花 平和公園の慰霊碑

 アイルランドの国会議員6人が1日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。原爆資料館も見学し、外務・通商委員会のギャレット・アハーン副委員長は「核兵器のない世界をつくるため、広島のメッセージを広めたい」と力を込めた。

 慰霊碑を前にした6人は、1人ずつ花束を手向け、深々と頭を下げた。資料館では石田芳文館長の案内で、原爆投下日の御幸橋西詰め(現中区)の惨状を捉えた写真や、人が腰かけていた部分が熱線で影のように残った「人影の石」を熱心に見て回った。

 アイルランドは核兵器禁止条約の制定を主導した国の一つ。アハーン氏は取材に対し、「資料館の展示を見て心を揺り動かされない人はいないだろう。本や資料を読むだけでなく、実際に来ることで、被害を理解できると感じた」と述べた。

 一行は開催中の大阪・関西万博に合わせて来日した。

(2025年10月2日朝刊掲載)

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