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ガザへの攻撃中止訴え 広島で200人がデモ

 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃の即時中止を求めるデモが4日、広島市中心部であった。ガザ側の死者が6万7千人を超す現状などに抗議し、有志の呼びかけで集まった約200人が訴えた。

 参加者はJR広島駅前(南区)から本通り商店街(中区)を経て、原爆ドーム前(同)までの約3キロを約1時間半かけて歩いた。「FREE GAZA」と書かれた横断幕を掲げながら、「即時停戦」「パレスチナ解放」などと声を上げた。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘開始から間もなく2年。米トランプ政権の和平計画に対し、ハマスが全人質の解放に条件付きで応じる姿勢を示している。ただ、デモの呼びかけ人の一人で市民団体「広島パレスチナともしび連帯共同体」の田浪亜央江さんは「計画はまやかしだ。ガザの人たちが強制的に移住させられる恐れがあり、今が一番の危機」と強調した。(伊藤友一)

(2025年10月5日朝刊掲載)

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