世界から核の汚染はなくせる セッションで6ヵ国10人が討論
25年10月7日
「世界核被害者フォーラム」では6日、核被害者の権利や補償、核利用の根絶について討論するセッションがあった。6カ国の10人が意見を述べ合った。
米国の反核運動家リオナ・モーガンさん(44)は、自国のウラン鉱山や廃棄物近くで暮らす住民への影響を懸念した。そのような現場で「子どもたちは遊び、空気を吸っている」とし、さらに「雨が降ればウランは居住地域にも流れていく」と問題視した。
米国が核実験を繰り返したマーシャル諸島出身のベネティック・カブア・マディソンさん(30)は「核の被害は永久的に健康や環境、文化に影響を及ぼす。お金でなおせるようなものではない」。世界各地の実態を知る人たちが、核被害を学び合う重要性を強調した。
アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の弁護士で人権活動家のティモテ・ムセルワさん(50)は「世界から核の汚染をなくしていくことは可能」と力を込め、「指導者たちを促し、実現させるのは私たち市民の役割だ」と呼びかけた。(小林可奈)
(2025年10月7日朝刊掲載)
米国の反核運動家リオナ・モーガンさん(44)は、自国のウラン鉱山や廃棄物近くで暮らす住民への影響を懸念した。そのような現場で「子どもたちは遊び、空気を吸っている」とし、さらに「雨が降ればウランは居住地域にも流れていく」と問題視した。
米国が核実験を繰り返したマーシャル諸島出身のベネティック・カブア・マディソンさん(30)は「核の被害は永久的に健康や環境、文化に影響を及ぼす。お金でなおせるようなものではない」。世界各地の実態を知る人たちが、核被害を学び合う重要性を強調した。
アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の弁護士で人権活動家のティモテ・ムセルワさん(50)は「世界から核の汚染をなくしていくことは可能」と力を込め、「指導者たちを促し、実現させるのは私たち市民の役割だ」と呼びかけた。(小林可奈)
(2025年10月7日朝刊掲載)