[被爆80年] ヒロシマの記憶 音楽通じ継承 エリザベト音大で公開講座
25年10月9日
エリザベト音楽大(広島市中区)で大学院公開講座があり、能登原由美・大阪音楽大特任准教授(西区出身)が「被爆80年を迎えたヒロシマの音楽」をテーマに講演。音楽を通した記憶の継承について語った。
古関裕而さん作曲の「歌謡ひろしま」(1946年)をはじめ、原爆の惨禍や平和を祈る楽曲の変遷をたどりながら、作者の葛藤、時代背景などを解説。広島一中(現国泰寺高)1年の時に被爆した竹西正志さんが発表したピアノ独奏曲「哀傷Ⅰ」(78年)にも焦点を当て、「言葉にはならないさまざまな感情を一つ一つの音で表している」と述べた。記憶の継承における被爆ピアノの可能性にも言及した。
学生や市民など約60人が聴講。大学院2年の西川豐さん(23)は「被爆のトラウマや占領軍の規制と闘いながら作られた背景を知り、より理解が深まった。今後の創作に生かしていきたい」と話していた。(桑島美帆)
(2025年10月9日朝刊掲載)
古関裕而さん作曲の「歌謡ひろしま」(1946年)をはじめ、原爆の惨禍や平和を祈る楽曲の変遷をたどりながら、作者の葛藤、時代背景などを解説。広島一中(現国泰寺高)1年の時に被爆した竹西正志さんが発表したピアノ独奏曲「哀傷Ⅰ」(78年)にも焦点を当て、「言葉にはならないさまざまな感情を一つ一つの音で表している」と述べた。記憶の継承における被爆ピアノの可能性にも言及した。
学生や市民など約60人が聴講。大学院2年の西川豐さん(23)は「被爆のトラウマや占領軍の規制と闘いながら作られた背景を知り、より理解が深まった。今後の創作に生かしていきたい」と話していた。(桑島美帆)
(2025年10月9日朝刊掲載)