被団協が核廃絶の超党派議連要請 自公、立ち上げに参加 核禁会議の勉強会など想定
25年10月10日
自民党の寺田稔氏と公明党の斉藤鉄夫代表は9日、日本被団協の要請を受け、核兵器廃絶と被爆者援護に取り組む超党派の議員懇談会の立ち上げに参加すると表明した。野党を含めた議員連盟で、当面、3月にあった核兵器禁止条約の締約国会議の勉強会を想定する。
被団協が被爆80年の節目として、国会内で与野党の議員に懇談会の発足を要請した。寺田氏は「核兵器の廃絶、道半ばの被爆者救済にしっかりと取り組みたい」と述べた。斉藤氏は「まずは政府に核兵器禁止条約へのオブザーバー参加を求める」と訴えた。
野党6党は代表たちが同席した。立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の空本誠喜氏、国民民主党の玉木雄一郎代表、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、共産党の田村智子委員長、社民党のラサール石井氏で、いずれも参加するとした。
核兵器廃絶に関しては自民党の議連や公明党の委員会、野党の超党派議連がある。被爆者援護を含めて被団協の2大要求に沿った与野党超党派の議連はない。浜住治郎事務局長(79)は取材に「時代が変わってきた」と歓迎した。被団協は、国会で被爆者の証言を聞く機会を設けるよう求めた。
被団協都道府県組織の代表者会議はこの日、閉幕した。事務局が報告を集計し、2025年3月までの1年間で計1483回、10万255人に証言や講演をしたと紹介した。(宮野史康)
(2025年10月10日朝刊掲載)
被団協が被爆80年の節目として、国会内で与野党の議員に懇談会の発足を要請した。寺田氏は「核兵器の廃絶、道半ばの被爆者救済にしっかりと取り組みたい」と述べた。斉藤氏は「まずは政府に核兵器禁止条約へのオブザーバー参加を求める」と訴えた。
野党6党は代表たちが同席した。立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の空本誠喜氏、国民民主党の玉木雄一郎代表、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、共産党の田村智子委員長、社民党のラサール石井氏で、いずれも参加するとした。
核兵器廃絶に関しては自民党の議連や公明党の委員会、野党の超党派議連がある。被爆者援護を含めて被団協の2大要求に沿った与野党超党派の議連はない。浜住治郎事務局長(79)は取材に「時代が変わってきた」と歓迎した。被団協は、国会で被爆者の証言を聞く機会を設けるよう求めた。
被団協都道府県組織の代表者会議はこの日、閉幕した。事務局が報告を集計し、2025年3月までの1年間で計1483回、10万255人に証言や講演をしたと紹介した。(宮野史康)
(2025年10月10日朝刊掲載)