[被爆80年] 平和願い伝統の舞 広島駅や東照宮 子ら100人 みこしも引く
25年10月12日
JR広島駅(広島市南区)や広島東照宮(東区)一帯で11日、「子ども平和みこし行列」があった。近隣の住民や子どもたち約100人が参加。被爆80年に合わせ、伝統芸能の舞を奉納し、平和や地域の発展を願った。
広島駅北口1階のイベントスペースで、保存会メンバーが平和の霊獣とされる「麒麟(きりん)獅子の舞」を披露。太鼓やかねの音に合わせ、2人一組で獅子の頭と胴体を操った。巫女(みこ)姿の小中学生4人による平和を願う「浦安の舞」もあり、厳かな雰囲気に包まれた。
その後、一行は「わっしょい」と声を上げながら、台車に載せたみこしを東照宮まで引いた。ちょうちんで先導した白島小5年鷹繁(たかしげ)結さん(11)は「重くて疲れたけれど、みんなで楽しめた」と笑顔だった。
新型コロナウイルス禍前の2019年まで開いていた「子供神楽共演会」を引き継ぐ形で、実行委員会が昨年に続き企画した。実行委の石原聡一郎さん(38)は「祭りができるのは平和があってこそ。地域の文化を継承していきたい」と話していた。(野平慧一)
(2025年10月12日朝刊掲載)
広島駅北口1階のイベントスペースで、保存会メンバーが平和の霊獣とされる「麒麟(きりん)獅子の舞」を披露。太鼓やかねの音に合わせ、2人一組で獅子の頭と胴体を操った。巫女(みこ)姿の小中学生4人による平和を願う「浦安の舞」もあり、厳かな雰囲気に包まれた。
その後、一行は「わっしょい」と声を上げながら、台車に載せたみこしを東照宮まで引いた。ちょうちんで先導した白島小5年鷹繁(たかしげ)結さん(11)は「重くて疲れたけれど、みんなで楽しめた」と笑顔だった。
新型コロナウイルス禍前の2019年まで開いていた「子供神楽共演会」を引き継ぐ形で、実行委員会が昨年に続き企画した。実行委の石原聡一郎さん(38)は「祭りができるのは平和があってこそ。地域の文化を継承していきたい」と話していた。(野平慧一)
(2025年10月12日朝刊掲載)