×

ニュース

米大統領 被爆地訪問を 広島・長崎市長、米大使館に書簡

 広島、長崎両市は10日、日米両政府が今月下旬の来日を調整しているトランプ米大統領に宛てて、被爆地訪問を求める書簡を送付した。

 松井一実・広島市長と鈴木史朗・長崎市長の連名。核兵器使用のリスクが高まり、被爆者のいない時代も近づいているとして「人類の重要な岐路にある今だからこそ訪問してほしい」と訴えた。さらに「被爆者の声に直接耳を傾け、きのこ雲の下で何が起きたのか、心で感じ取ってほしい」と強調。核兵器のない世界に向けた決意を被爆地から発信するよう促した。

 この日、在日米国大使館に郵送、ファクスした。岩屋毅外相宛てに、トランプ氏の訪問実現に向けた協力を求める文書も外務省に送った。

 トランプ氏は27~29日の日程で来日する見通しで、日米首脳会談や天皇陛下との会見を予定している。両市は1月のトランプ氏の就任時にも同様の要請をした。(下高充生)

(2025年10月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ