被爆ピアノ 平和の響き 広島で保存・継承支援コンサート アルゲリッチ・角野ら協演
25年10月16日
被爆ピアノ「明子さんのピアノ」の保存・継承を支援するコンサートが15日、広島市中区の広島文化学園HBGホールで開かれた。世界的なピアニストのマルタ・アルゲリッチ、角野隼斗たちが出演。ヒロシマに思いを寄せ、ソロや連弾で多彩な名曲を紡いだ。
ピアニストの酒井茜がショパンのノクターン「遺作」を被爆ピアノで演奏し、幕開け。アルゲリッチと角野が息を合わせ、2台のピアノでショスタコービッチ「コンチェルティーノ」を軽やかに響かせた。
後半は、被爆ピアノによるステージを展開した。酒井が、19歳で被爆死した河本明子さんを描いた藤倉大「Akiko’s Diary」を独奏。角野が自ら作曲した「追憶」などを披露し、やさしい音色で会場を包み込んだ。最後に3人でラフマニノフの6手連弾「ロマンス」を奏で、約900人を魅了した。
被爆80年に合わせて広島交響楽協会が主催。明子さんの日記などの朗読や、被爆ピアノの音を再現した電子ピアノの初公開もあった。
16日午後6時45分から同会場で、アルゲリッチと広島交響楽団が協演する特別公演が開かれる。(桑島美帆)
(2025年10月16日朝刊掲載)
ピアニストの酒井茜がショパンのノクターン「遺作」を被爆ピアノで演奏し、幕開け。アルゲリッチと角野が息を合わせ、2台のピアノでショスタコービッチ「コンチェルティーノ」を軽やかに響かせた。
後半は、被爆ピアノによるステージを展開した。酒井が、19歳で被爆死した河本明子さんを描いた藤倉大「Akiko’s Diary」を独奏。角野が自ら作曲した「追憶」などを披露し、やさしい音色で会場を包み込んだ。最後に3人でラフマニノフの6手連弾「ロマンス」を奏で、約900人を魅了した。
被爆80年に合わせて広島交響楽協会が主催。明子さんの日記などの朗読や、被爆ピアノの音を再現した電子ピアノの初公開もあった。
16日午後6時45分から同会場で、アルゲリッチと広島交響楽団が協演する特別公演が開かれる。(桑島美帆)
(2025年10月16日朝刊掲載)