[被爆80年] アルゲリッチ 祈りの音色 広島で広響特別公演
25年10月17日
広島交響楽団は16日、広島市中区の広島文化学園HBGホールで被爆80年特別公演を開催した。広響平和音楽大使を務める巨匠マルタ・アルゲリッチを迎え、平和の祈りを込めた音色を響かせた。人気ピアニストの角野隼斗もゲスト出演した。
広響とアルゲリッチの協演は、昨年に続き5度目。曲目は、被爆70年の2015年に初協演した「平和の夕べ」コンサートと同じベートーベンのピアノ協奏曲第1番を選んだ。
「Music for Peace」を掲げる広響と志を共にするアルゲリッチ。旧知のクリスティアン・アルミンク音楽監督のタクトに導かれ、管弦楽と見事な掛け合いを繰り広げながら、繊細かつ情熱的に全3楽章を弾き切ると、約1800人の観衆が総立ちになって拍手を送った。
角野はプログラムの冒頭に登場し、ウクライナ出身のプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を熱演。オケと一体となり、生命力あふれる旋律を奏でた。18日、岩国市のシンフォニア岩国でも公演がある。(桑島美帆)
(2025年10月17日朝刊掲載)
広響とアルゲリッチの協演は、昨年に続き5度目。曲目は、被爆70年の2015年に初協演した「平和の夕べ」コンサートと同じベートーベンのピアノ協奏曲第1番を選んだ。
「Music for Peace」を掲げる広響と志を共にするアルゲリッチ。旧知のクリスティアン・アルミンク音楽監督のタクトに導かれ、管弦楽と見事な掛け合いを繰り広げながら、繊細かつ情熱的に全3楽章を弾き切ると、約1800人の観衆が総立ちになって拍手を送った。
角野はプログラムの冒頭に登場し、ウクライナ出身のプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を熱演。オケと一体となり、生命力あふれる旋律を奏でた。18日、岩国市のシンフォニア岩国でも公演がある。(桑島美帆)
(2025年10月17日朝刊掲載)