[被爆80年] 強制連行や帰国後の苦悩 中国人被爆者の生涯たどる 中区で集会 三男が証言
25年10月19日
戦時中に中国から強制連行され、広島で被爆した孟昭恩さん(1923~2006年)の生涯をたどる集会が18日、広島市中区の広島弁護士会館であった。約50人が参加。中国から来日した三男憲法さん(55)が父の半生を紹介した。
兵士だった昭恩さんは日本軍との戦いで捕虜になった後、1944年8月に連行され、広島県安芸太田町の安野発電所の建設工事に従事。中国人の間で起きた事件により広島刑務所に収監され、被爆した。
憲法さんは45年末に帰国した後の父の苦悩を証言した。生活は苦しく、日本の捕虜となったことで周囲からの目も冷ややかだったとし「長男が結婚できないなど家族も影響を受けた」と語った。
市民団体「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」が主催。参加者は強制連行や中国人被爆者の帰国後について、映像などでも学んだ。 (桧山菜摘)
(2025年10月19日朝刊掲載)
兵士だった昭恩さんは日本軍との戦いで捕虜になった後、1944年8月に連行され、広島県安芸太田町の安野発電所の建設工事に従事。中国人の間で起きた事件により広島刑務所に収監され、被爆した。
憲法さんは45年末に帰国した後の父の苦悩を証言した。生活は苦しく、日本の捕虜となったことで周囲からの目も冷ややかだったとし「長男が結婚できないなど家族も影響を受けた」と語った。
市民団体「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」が主催。参加者は強制連行や中国人被爆者の帰国後について、映像などでも学んだ。 (桧山菜摘)
(2025年10月19日朝刊掲載)








