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被爆樹木巡り平和考えた 中区でチャリティーイベント

 広島市内の被爆樹木を歩いて巡るチャリティーイベントが18日、平和記念公園(中区)から広島城(同)までのコースであった。県ユニセフ協会が主催。参加者は80年前の原爆を耐えて生き続けるアオギリやクスノキに向き合い、平和について思いをはせた。

 10~80代の約30人が協会のボランティアたちの案内で約4キロのルートにある8カ所を見学した。当時の場所に現存する被爆樹木の中で爆心地から約370メートルと最も近いシダレヤナギや幹に焦げ跡が残るクスノキなどを観察。メモを取りながら被爆の痕跡を確かめた。

 南区の主婦吉田和子さん(70)は「焦げ跡を負いながら80年間成長し続ける姿に感動した」と話していた。参加費は途上国の子どもたちの健康や食料支援などに役立てる。(桧山菜摘)

(2025年10月19日朝刊掲載)

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