緑地帯 佐々木博光 アマチュア映像65年の歩み②
25年10月22日
アマチュア映像作家グループ「広島エイト俱楽部(くらぶ)」は毎年公開上映会を開催、今回が65回の節目になる。今月29日と11月16日午後0時半から、広島市西区民文化センターで計15作品を無料で上映する。
部員共同作の「被爆80年 ヒロシマ ネバーギブアップ」が目玉になる。広島県被団協理事長だった故坪井直(すなお)さんの秘蔵インタビューを軸に構成。廃虚から復興し、被爆80年を迎えた2025年までのヒロシマをまとめた。
坪井さんは広島市千田町(現中区)の広島工業専門学校(現広島大工学部)の3年生の時に被爆した。似島(現南区)に運ばれ生死をさまようが、母の「すなおや~」の大声で正気に戻り、命拾いした。教諭を経て県被団協理事長に。「ネバーギブアップ」と核兵器廃絶を訴え続け、オバマ米大統領とも原爆慰霊碑の前で握手を交わした。
その他の上映作品は、アルバム断捨離中に見つけた1枚の写真から、ニューギニアで戦死した叔父を突き止める「アルバムの持ち主」。福岡、長崎と訪ね、106歳の元軍人にたどり着いた作者は、「戦争を身近に感じるようになった」と話す。
原子爆弾投下後、広島市に安置され、現在は奈良にある仏像の謎を追う「平和の広島大仏」のほか、「定年 男の介護」「走れ芸備線~地域の希望を守る旅」など。上映会後、倶楽部のホームページから視聴できる作品もある。(広島エイト倶楽部理事=広島市)
(2025年10月22日朝刊掲載)
部員共同作の「被爆80年 ヒロシマ ネバーギブアップ」が目玉になる。広島県被団協理事長だった故坪井直(すなお)さんの秘蔵インタビューを軸に構成。廃虚から復興し、被爆80年を迎えた2025年までのヒロシマをまとめた。
坪井さんは広島市千田町(現中区)の広島工業専門学校(現広島大工学部)の3年生の時に被爆した。似島(現南区)に運ばれ生死をさまようが、母の「すなおや~」の大声で正気に戻り、命拾いした。教諭を経て県被団協理事長に。「ネバーギブアップ」と核兵器廃絶を訴え続け、オバマ米大統領とも原爆慰霊碑の前で握手を交わした。
その他の上映作品は、アルバム断捨離中に見つけた1枚の写真から、ニューギニアで戦死した叔父を突き止める「アルバムの持ち主」。福岡、長崎と訪ね、106歳の元軍人にたどり着いた作者は、「戦争を身近に感じるようになった」と話す。
原子爆弾投下後、広島市に安置され、現在は奈良にある仏像の謎を追う「平和の広島大仏」のほか、「定年 男の介護」「走れ芸備線~地域の希望を守る旅」など。上映会後、倶楽部のホームページから視聴できる作品もある。(広島エイト倶楽部理事=広島市)
(2025年10月22日朝刊掲載)