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非核三原則価値 「再確認機会に」 見直し議論巡り広島市長

 広島市の松井一実市長は22日の記者会見で、高市早苗首相が過去に唱えてきた非核三原則の見直しを巡り、その是非を議論することについて「日本が守ってきた原則の良さや値打ちを再確認するチャンスになれば、それでいい」と語った。

 高市氏は三原則のうち核兵器を「持ち込ませず」について、米国の核抑止に頼る以上は「現実的ではない」と異を唱えてきた。松井市長は「議論するレベルなら一概に駄目ということはない。市民社会が(見直しの)問題点を知ることになる」と指摘した。自身はこれまでに三原則の堅持を主張している。

 市立小教員のわいせつ事件が相次いでいる事態には、危機感を表明した。教員のストレスが一因との見方を示し、「教員に寄り添い、丁寧に話を聞く根源的な取り組みを考えるよう市教委に伝えた」と説明。再発防止策として、校内への防犯カメラ設置は「一つの方法だと思う」と述べた。

 23日告示の広島県知事選について、特定の候補者を応援する予定は「特にない」と話した。(下高充生)

(2025年10月23日朝刊掲載)

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