核廃絶「事が進まない」 広島市長が東京で講演
25年10月24日
広島市の松井一実市長が23日、東京都内であったセミナーで、核兵器のない世界に向けた取り組みを語った。核兵器保有国をはじめ各国首相の被爆地訪問には手応えを感じていると話した上で、「現実の世界で事が進まない。具体的な行動に進むよう願っている」と課題を挙げた。
松井市長は、2016年のオバマ元米大統領訪問や、23年の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を「迎える平和」の成果と位置付け。核兵器廃絶については、個人としては大事だと理解してもらえているとしつつ「現実政治で一歩でも二歩でも踏み出してほしい」と吐露した。
「原爆の話はわが家では禁句だった」と、被爆2世としての幼少期を振り返った。歌や絵画を通した平和の取り組みに触れ「暗い方向ではなく、どう元気づけるか、市長として考えている」と語った。
セミナーは全国の地方議員の有志が主催。会場には議員95人が集まった。(宮野史康)
(2025年10月24日朝刊掲載)
松井市長は、2016年のオバマ元米大統領訪問や、23年の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を「迎える平和」の成果と位置付け。核兵器廃絶については、個人としては大事だと理解してもらえているとしつつ「現実政治で一歩でも二歩でも踏み出してほしい」と吐露した。
「原爆の話はわが家では禁句だった」と、被爆2世としての幼少期を振り返った。歌や絵画を通した平和の取り組みに触れ「暗い方向ではなく、どう元気づけるか、市長として考えている」と語った。
セミナーは全国の地方議員の有志が主催。会場には議員95人が集まった。(宮野史康)
(2025年10月24日朝刊掲載)








