緑地帯 佐々木博光 アマチュア映像65年の歩み⑥
25年10月29日
アマチュア映像コンテストも時代とともに盛衰があった。1970年代を最盛期とする8ミリフィルム時代は、放送局や地域おこしのために地方自治体が主催し、カメラやフィルムのメーカーがスポンサーになって多数のコンテストが催されていた。海外からの応募も多かった。
会員では迫田佳伸さんの「ある青春」(73年)がキヤノン8ミリ映画コンテスト特選、川本昭人さんの「私のなかのヒロシマ」(同)が東京国際アマチュア映画祭NHK会長賞に輝いた。
78年から2009年まで、日本ビクターの主催で開催された「東京ビデオフェスティバル」には、広島エイト倶楽部から川本さん「妻の貌(かお)」(01年)、私、佐々木の「父を捜して」(03年)、岩下善二さん「暮れなずむ」(08年)、松田治三さん「とことん元気で」(09年)などが入賞した。
現在は、NPO主催となった「東京ビデオフェスティバル」だけが残る。24年には、倶楽部の加藤道明さんが「無縁墓」という社会問題に迫った「安らぎの地を護(まも)りたい」が入賞した。
倶楽部初代会長の故松原博臣さんたちが創設した日本アマチュア映像作家連盟は、「日本を縦断する映像発表会」の開催を続けている。しかし、関係者の高齢化で広島では残念ながら開かれていない。 (広島エイト倶楽部理事=広島市)
(2025年10月29日朝刊掲載)
会員では迫田佳伸さんの「ある青春」(73年)がキヤノン8ミリ映画コンテスト特選、川本昭人さんの「私のなかのヒロシマ」(同)が東京国際アマチュア映画祭NHK会長賞に輝いた。
78年から2009年まで、日本ビクターの主催で開催された「東京ビデオフェスティバル」には、広島エイト倶楽部から川本さん「妻の貌(かお)」(01年)、私、佐々木の「父を捜して」(03年)、岩下善二さん「暮れなずむ」(08年)、松田治三さん「とことん元気で」(09年)などが入賞した。
現在は、NPO主催となった「東京ビデオフェスティバル」だけが残る。24年には、倶楽部の加藤道明さんが「無縁墓」という社会問題に迫った「安らぎの地を護(まも)りたい」が入賞した。
倶楽部初代会長の故松原博臣さんたちが創設した日本アマチュア映像作家連盟は、「日本を縦断する映像発表会」の開催を続けている。しかし、関係者の高齢化で広島では残念ながら開かれていない。 (広島エイト倶楽部理事=広島市)
(2025年10月29日朝刊掲載)








