被爆体験証言者 才木さん 中区で3日「集い」 反戦の思い 歌でも伝えたい
25年10月30日
広島市の被爆体験証言者、才木幹夫さん(93)が11月3日、中区のJMSアステールプラザで「原爆被爆証言と音楽の集い」を開く。反戦の思いを込め、初めて証言とともに声楽家として歌声も披露する。
広島一中(現国泰寺高)2年の時に被爆した才木さん。長年の沈黙を破り、ロシアによるウクライナ侵攻を機に被爆体験を語り始めた。日頃の証言活動は主に修学旅行生が対象。「市民に体験を語る機会がなくて残念」との思いが募り、今回の「集い」を企画した。
才木さんは戦後、エリザベト音楽大(中区)の前身である広島音楽学校とエリザベト音楽短期大で声楽を学び、広島と東京のNHK放送合唱団で活躍した。その後、帰郷して中国放送に入社。1985年、今では年末の風物詩となったコンサート「第九ひろしま」を立ち上げた。
「集い」は第1部で被爆体験を語った後、第2部で才木さんの独唱と岡井良枝さんのピアノ伴奏で「さとうきび畑」、谷川俊太郎作詞・武満徹作曲「死んだ男の残したものは」など4曲を披露。中島小キッズコーラスも出演し「青い空は」などを歌う。 才木さんは「言葉で言い表せないものを、歌で伝えたい」と意気込む。
午後2時開演、入場無料。鯉城同窓会☎082(241)9777。(西村文)
(2025年10月30日朝刊掲載)
広島一中(現国泰寺高)2年の時に被爆した才木さん。長年の沈黙を破り、ロシアによるウクライナ侵攻を機に被爆体験を語り始めた。日頃の証言活動は主に修学旅行生が対象。「市民に体験を語る機会がなくて残念」との思いが募り、今回の「集い」を企画した。
才木さんは戦後、エリザベト音楽大(中区)の前身である広島音楽学校とエリザベト音楽短期大で声楽を学び、広島と東京のNHK放送合唱団で活躍した。その後、帰郷して中国放送に入社。1985年、今では年末の風物詩となったコンサート「第九ひろしま」を立ち上げた。
「集い」は第1部で被爆体験を語った後、第2部で才木さんの独唱と岡井良枝さんのピアノ伴奏で「さとうきび畑」、谷川俊太郎作詞・武満徹作曲「死んだ男の残したものは」など4曲を披露。中島小キッズコーラスも出演し「青い空は」などを歌う。 才木さんは「言葉で言い表せないものを、歌で伝えたい」と意気込む。
午後2時開演、入場無料。鯉城同窓会☎082(241)9777。(西村文)
(2025年10月30日朝刊掲載)








