ゲンのメッセージ さらに世界へ 近年の動き追った映画 14日封切り前に試写会 監督が思い訴え
25年10月30日
漫画「はだしのゲン」を巡る近年の動きを追ったドキュメンタリー映画「はだしのゲンはまだ怒っている」の試写会が28日夜、広島市中区であった。込山正徳監督(63)=横浜市=も登壇し、「ゲンのメッセージをさらに世界へ広めたい」などと思いを語った。
全編90分の作品は、作者の故中沢啓治さんの被爆体験を伝える安佐南区の渡部久仁子さん(45)たちのインタビューを通し、連載開始から50年たっても読み継がれる理由やゲンが伝えるメッセージを読み解く。制作のきっかけになった市教委の平和学習の教材からの引用削除など漫画を巡る近年の動向も交えた。
上映後、込山監督は「教材からゲンが消えたことに薄気味悪さを当時感じた。その背景を探っていくべきだと考え、作品にした」と話した。11月14日に中区のサロンシネマで封切りとなり、順次全国で上映される。(桧山菜摘)
(2025年10月30日朝刊掲載)
全編90分の作品は、作者の故中沢啓治さんの被爆体験を伝える安佐南区の渡部久仁子さん(45)たちのインタビューを通し、連載開始から50年たっても読み継がれる理由やゲンが伝えるメッセージを読み解く。制作のきっかけになった市教委の平和学習の教材からの引用削除など漫画を巡る近年の動向も交えた。
上映後、込山監督は「教材からゲンが消えたことに薄気味悪さを当時感じた。その背景を探っていくべきだと考え、作品にした」と話した。11月14日に中区のサロンシネマで封切りとなり、順次全国で上映される。(桧山菜摘)
(2025年10月30日朝刊掲載)








