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「原爆救護の記憶を後世に」 広島で平和考える講演会

 放送大広島学習センター(広島市中区)が1日、講演会「今あらためて『平和』を考える」を開いた。広島赤十字・原爆病院(同)の古川善也院長が今も続く放射線の人体への影響などについて解説し、高齢の被爆者のニーズに応じて在宅医療に力を入れつつある現状を伝えた。

 古川院長は、戦後の被爆者医療の歩みなどを紹介し、「原爆被害の実相を伝え、二度と被害者を出さないことが最も重要」と訴えた。同病院が今後果たすべき役割については「被爆者がいなくなった後も原爆救護の記憶を後世に伝え、核兵器のない世界へ努力していく」と強調した。

 広島大平和センター(同)の川野徳幸教授の講演もあり、市民や学生たち約50人が聴講した。(仁科裕成)

(2025年11月2日朝刊掲載)

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