核禁条約会議オブザーバー参加 首相「慎重に検討」
25年11月5日
高市早苗首相は4日の衆院本会議で、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加について「慎重に検討する必要がある」との考えを示した。所信表明演説に対する代表質問で「参加すべきだ」と迫った立憲民主党の野田佳彦代表に答えた。
首相は「国際社会の情勢を見極めつつ、わが国の安全保障の確保と核軍縮の実質的な進展のために何が真に効果的か」との観点で検討が必要と述べるにとどめた。
一方で条約について岸田、石破両政権が「核兵器のない世界への出口とも言える重要な条約」と評価してきた表現は使わなかった。この点に関し、佐藤啓官房副長官は記者会見で「評価に何ら変わりはない」と説明。理由は答えなかった。
また野田代表は、核実験を指示したトランプ米大統領を巡り「今もノーベル平和賞候補に推薦するつもりか」とも質問。首相は、ノーベル賞委員会が選考過程の資料を50年間非公開にしている点に触れ「推薦の事実およびこれを前提としたお尋ねに答えることは差し控える」と述べた。(堀晋也、宮野史康)
(2025年11月5日朝刊掲載)
首相は「国際社会の情勢を見極めつつ、わが国の安全保障の確保と核軍縮の実質的な進展のために何が真に効果的か」との観点で検討が必要と述べるにとどめた。
一方で条約について岸田、石破両政権が「核兵器のない世界への出口とも言える重要な条約」と評価してきた表現は使わなかった。この点に関し、佐藤啓官房副長官は記者会見で「評価に何ら変わりはない」と説明。理由は答えなかった。
また野田代表は、核実験を指示したトランプ米大統領を巡り「今もノーベル平和賞候補に推薦するつもりか」とも質問。首相は、ノーベル賞委員会が選考過程の資料を50年間非公開にしている点に触れ「推薦の事実およびこれを前提としたお尋ねに答えることは差し控える」と述べた。(堀晋也、宮野史康)
(2025年11月5日朝刊掲載)








