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森の中 被爆樹アート 広島市植物公園 ノルウェーから出品

 ノルウェーを拠点に活動するアーティストグループ「Jumoku」による被爆樹木を題材にした作品展が8日、広島市佐伯区の市植物公園で始まった。昨年から自国で開催しており、県内では初めて。30日まで。

 中区の広島城や白神社そばの被爆樹木と、ノルウェーに植えられた2世樹木を表現したタペストリーや映像、音響作品など計22点を出品した。

 同園での開幕イベントには、制作者3人や来園者約50人が参加。大判の布に被爆樹木の写真をあしらったアシュリー友実子さん(55)は「平和の尊さや被爆からの回復力をどう受け継ぎ、育むかを問いかけている」と作品の狙いについて話した。

 被爆樹木をテーマにした制作活動は、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))がノーベル平和賞を2017年に受賞し、ノルウェーに被爆樹木の種がまかれたのを機に始まった。(江頭香暖)

(2025年11月9日朝刊掲載)

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