若者たちが平和考え議論 呉でパグウォッシュ会議の科学者らと 議長の基調講演も
25年11月8日
核兵器廃絶を目指す科学者たちの国際組織「パグウォッシュ会議」の世界大会(1~5日)で広島市を訪れた科学者が7日、呉市役所内の新日本造機ホールで地元高校生たちと討論した。安全保障や科学者の責任という2テーマで、生徒たちは積極的に意見を述べた。
呉、三津田、宮原、広、呉青山高の生徒と広島大の学生計11人が登壇。「核兵器と安全保障」のテーマでは、生徒たちは「核兵器を使えば地球が滅ぶ。不安定な世界情勢で核保有するのは抑止力として矛盾する」「武力による安全保障は限界がある」と述べた。
「科学者・技術者の責任」については「研究を悪用されるリスクを科学者は考える必要がある」「争いは対話で解決するべきだ」などと科学者たちに思いをぶつけた。
客席に座った呉高1年約160人も近くの参加者と議論した。大島遥稀(はるき)さん(16)は「国同士の富の格差が戦争につながる。不均衡の是正が必要。同世代の意見を聞き刺激を受けた」と話した。
同会議評議会議長を務めるドイツの物理学者、ゲッツ・ノイネック氏の基調講演もあった。(栾暁雨)
(2025年11月8日朝刊掲載)
呉、三津田、宮原、広、呉青山高の生徒と広島大の学生計11人が登壇。「核兵器と安全保障」のテーマでは、生徒たちは「核兵器を使えば地球が滅ぶ。不安定な世界情勢で核保有するのは抑止力として矛盾する」「武力による安全保障は限界がある」と述べた。
「科学者・技術者の責任」については「研究を悪用されるリスクを科学者は考える必要がある」「争いは対話で解決するべきだ」などと科学者たちに思いをぶつけた。
客席に座った呉高1年約160人も近くの参加者と議論した。大島遥稀(はるき)さん(16)は「国同士の富の格差が戦争につながる。不均衡の是正が必要。同世代の意見を聞き刺激を受けた」と話した。
同会議評議会議長を務めるドイツの物理学者、ゲッツ・ノイネック氏の基調講演もあった。(栾暁雨)
(2025年11月8日朝刊掲載)








