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広島市長を訪問 米国ユダヤ人委員会

 米国で最も古いユダヤ系組織の一つ「米国ユダヤ人委員会」のテッド・ドイチュ理事長が11日、広島市役所を訪れ、松井一実市長と面会した。市が8月6日、ユダヤ人国家イスラエルの政府代表を平和記念式典に受け入れたことに謝意を示した。

 ドイチュ氏は、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けていた同国の代表参列に反対する声があったことも念頭に「(参列は)非常に意義深かった」と強調。松井市長は、自身が会長を務める平和首長会議にイスラエルとパレスチナの双方の都市が加わっていると説明し、活動への協力を呼びかけた。

 ドイチュ氏はこの日、原爆資料館(中区)も訪問。取材に対し「今こそ平和を追求する機会をつかまねばならないと痛感した」と述べた。ガザ情勢を巡り、トランプ米大統領が提示した和平計画については「世界の支持を得る必要がある」と主張した。

 広島訪問は初めて。14日まで日本に滞在し、日本政府関係者との面会などを予定しているという。

(2025年11月12日朝刊掲載)

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