「原爆の絵」 記憶を未来に 谷本清平和賞 基町高創造表現コースに贈呈
25年11月17日
被爆者から聞き取った証言を基に「原爆の絵」の制作を続け、第37回谷本清平和賞に決まった基町高(広島市中区)創造表現コースへの贈呈式が16日、広島YMCA国際文化センター(同)であった。主催者の公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(佐伯区)の鶴衛理事長から、生徒たちが表彰状や平和の牌(はい)を受け取った。
創造表現コースでは2007年から毎年、生徒有志が原爆の絵を制作。これまでに222点を仕上げ、被爆者の証言活動などに活用されている。
同コースを代表して贈呈式に出席したのは、2年江崎杏奈さん(17)、3年橋本一檎(いちご)さん(18)、3年中原雅さん(17)の3人。江崎さんは「絵を見た人が平和に向けて自分に何ができるかを考えて行動し、二度と原爆が落とされることがない世界になってほしい」と語った。
制作に協力した被爆者の瀧口秀隆さん(85)=安佐南区=も登壇し、記憶の継承を期待した。
谷本清平和賞は、被爆者支援に尽くした広島流川教会の故谷本清牧師の遺志を継ぎ、世界平和の実現に向けて活動する個人や団体に贈られる。(渡部公揮)
(2025年11月17日朝刊掲載)
創造表現コースでは2007年から毎年、生徒有志が原爆の絵を制作。これまでに222点を仕上げ、被爆者の証言活動などに活用されている。
同コースを代表して贈呈式に出席したのは、2年江崎杏奈さん(17)、3年橋本一檎(いちご)さん(18)、3年中原雅さん(17)の3人。江崎さんは「絵を見た人が平和に向けて自分に何ができるかを考えて行動し、二度と原爆が落とされることがない世界になってほしい」と語った。
制作に協力した被爆者の瀧口秀隆さん(85)=安佐南区=も登壇し、記憶の継承を期待した。
谷本清平和賞は、被爆者支援に尽くした広島流川教会の故谷本清牧師の遺志を継ぎ、世界平和の実現に向けて活動する個人や団体に贈られる。(渡部公揮)
(2025年11月17日朝刊掲載)








