×

ニュース

「ヒロシマ・アピールズ」 ポスター 伊でも展示

 核兵器廃絶や平和の願いを発信する「ヒロシマ・アピールズ」のポスター展が、イタリア北西部ジェノバの美術館で開かれている。被爆80年の節目に全29作と被爆後の広島を撮った写真30点を展示。核兵器の脅威や被爆者の苦しみを伝える。

 会場は、日本の浮世絵などを所蔵するエドアルド・キヨッソーネ東洋美術館。第1回(1983年)の「燃え落ちる蝶(ちょう)」をはじめ歴代の作品が原寸大のB1判で並ぶ。地元の児童生徒が見学に訪れるなど、若者を中心に関心を集めている。

 ドイツ在住35年の美術史家、下川美喜さんが企画した。「日本のグラフィックデザイナーが作品に込めた素晴らしいメッセージを多くの人に知ってもらいたい」と願う。ポスター展は9月に始まり、来年1月11日まで。(山本祐司)

(2025年11月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ