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原発・中間貯蔵 反対訴え 上関で反原発デー県民集会

 中国電力が上関町で計画・検討している原子力発電所と使用済み核燃料の中間貯蔵施設に反対する反原発デー県民集会が15日、同町の町総合文化センターであった。原発に反対する上関町民の会など4団体が主催し、県内外から約160人が参加した。

 建設が検討されている中間貯蔵施設について同会の三家本誠幹事(77)は「環境の変化や(使用済み核燃料を入れる)キャスクの安全管理、地震対策など追及すべき課題はたくさんある。周辺市町でも反対の声が日増しに高まっている」と指摘。実現には県の意向も重要になることを踏まえ「県は住民の声に耳を傾けるべきだ」と述べた。

 特別講演では日本地質学会員で防災士の越智秀二さんが、巨大地震の可能性に触れ、計画中止を求めた。参加者は計画の白紙撤回などを求める集会アピールを採択した後、「上関原発反対」「中間貯蔵施設反対」と訴えて、周辺をデモ行進した。(加田智之)

(2025年11月16日朝刊掲載)

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