[広島と映画の今] 平和への思い 未来へ 28~30日 広島国際映画祭 10ヵ国・地域の長短編30本上映
25年11月15日
広島国際映画祭2025が28~30日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場にエディオン紙屋町ホール、西区の横川シネマの3会場で開かれる。被爆80年の節目に当たり、平和への思いを未来へつなぐ広島ゆかりの作品を中心に10カ国・地域の長短編30本を上映する。上映後には監督やゲストのトークもあり、作品に込めた思いを観客と共に語り合う。(渡辺敬子)
地元テレビ局記者による意欲作が開幕と閉幕を飾る。広島ホームテレビの斉藤俊幸さんと立川直樹さんが監督した「原爆資料館~語り継ぐものたち」は、資料館の歩みと役割に迫るドキュメンタリー。音楽を石橋英子が担当し、初披露する。戦争体験者への聞き取りを基に白黒写真をカラー化する活動を学生時代から続ける広島テレビの庭田杏珠さんが監督した「記憶の解凍」は、上映後にHIPPYたちのミニライブもある。
韓国のチョ・ソンギュ監督が今夏に広島で撮った「愛の残灰(ざんかい)」は、悲しい恋の物語。イタリアで映像表現を教えるジュゼッペ・カッリエリ監督「影の書」は、被爆者への取材を踏まえた新しい表現に挑む。日系移民を題材とした「名誉と犠牲 松本ロイの物語」「日系カナダ人物語」も上映される。
特別招待作品
映画祭で初披露となる片山享監督「かぶと島が浮く日」、アイドルの恋愛ルールに迫る深田晃司監督の新作「恋愛裁判」、豊田利晃監督「次元を超える」、藤井道人監督「正体」など話題作が楽しめる。監督と共に元STU48メンバー今村美月、窪塚洋介、山田孝之、MEGUMIたち豪華ゲストが盛り上げる。
短編コンペ
日本、韓国、台湾、ベトナム、マレーシアの5カ国・地域から6監督の短編をノミネート。原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんを題材にした「折り鶴と青い蛙(かえる)」は、広島ロケ作品として初めてコンペ入りした。「片思い世界」「平場の月」など新作が相次ぐ広島市中区出身の土井裕泰監督が審査委員長を務める。
◇
佐伯区出身の森ガキ侑大監督や、片渕須直監督が創作について語るティーチインやワークショップもある。1日券3千円(前売り2200円、学生1650円、自由席)。別料金の企画も。詳細は映画祭ホームページで。連携企画として横川シネマでは29日~12月5日、「正体」の藤井監督率いる映像制作集団バベルレーベルの15周年にちなんだ3作品が上映される。
(2025年11月15日朝刊掲載)
地元テレビ局記者による意欲作が開幕と閉幕を飾る。広島ホームテレビの斉藤俊幸さんと立川直樹さんが監督した「原爆資料館~語り継ぐものたち」は、資料館の歩みと役割に迫るドキュメンタリー。音楽を石橋英子が担当し、初披露する。戦争体験者への聞き取りを基に白黒写真をカラー化する活動を学生時代から続ける広島テレビの庭田杏珠さんが監督した「記憶の解凍」は、上映後にHIPPYたちのミニライブもある。
韓国のチョ・ソンギュ監督が今夏に広島で撮った「愛の残灰(ざんかい)」は、悲しい恋の物語。イタリアで映像表現を教えるジュゼッペ・カッリエリ監督「影の書」は、被爆者への取材を踏まえた新しい表現に挑む。日系移民を題材とした「名誉と犠牲 松本ロイの物語」「日系カナダ人物語」も上映される。
特別招待作品
映画祭で初披露となる片山享監督「かぶと島が浮く日」、アイドルの恋愛ルールに迫る深田晃司監督の新作「恋愛裁判」、豊田利晃監督「次元を超える」、藤井道人監督「正体」など話題作が楽しめる。監督と共に元STU48メンバー今村美月、窪塚洋介、山田孝之、MEGUMIたち豪華ゲストが盛り上げる。
短編コンペ
日本、韓国、台湾、ベトナム、マレーシアの5カ国・地域から6監督の短編をノミネート。原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんを題材にした「折り鶴と青い蛙(かえる)」は、広島ロケ作品として初めてコンペ入りした。「片思い世界」「平場の月」など新作が相次ぐ広島市中区出身の土井裕泰監督が審査委員長を務める。
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佐伯区出身の森ガキ侑大監督や、片渕須直監督が創作について語るティーチインやワークショップもある。1日券3千円(前売り2200円、学生1650円、自由席)。別料金の企画も。詳細は映画祭ホームページで。連携企画として横川シネマでは29日~12月5日、「正体」の藤井監督率いる映像制作集団バベルレーベルの15周年にちなんだ3作品が上映される。
(2025年11月15日朝刊掲載)








