米の若手研究者 被爆証言を聴く 中区で13人
25年11月15日
外交などの政策研究、提言に取り組む米カーネギー国際関係倫理協議会のプログラムで日本を訪れている若手研究者たち13人が14日、広島市中区の原爆資料館で被爆者の小倉桂子さん(88)=中区=の証言を聴いた。
小倉さんは8歳の時に爆心地から約2・4キロの自宅近くで被爆した状況を英語で語った。市中心部から逃れて来た負傷者に水を飲ませると間もなく亡くなり、「とてもショックだった」と振り返った。建物疎開作業などに動員された多くの若者が亡くなった実態や、核兵器による惨禍が再び繰り返されてはならないという被爆者の願いも伝えた。
ニューヨークの金融機関で働きながら協議会で活動するサマンサ・ブラハムさん(39)は「自らの体験を語ることで世界に平和をもたらそうとする姿勢に感銘を受けた」と話した。一行はこの日、資料館を見学し、中井幹晴副市長とも市役所で意見交換した。(下高充生)
(2025年11月15日朝刊掲載)
小倉さんは8歳の時に爆心地から約2・4キロの自宅近くで被爆した状況を英語で語った。市中心部から逃れて来た負傷者に水を飲ませると間もなく亡くなり、「とてもショックだった」と振り返った。建物疎開作業などに動員された多くの若者が亡くなった実態や、核兵器による惨禍が再び繰り返されてはならないという被爆者の願いも伝えた。
ニューヨークの金融機関で働きながら協議会で活動するサマンサ・ブラハムさん(39)は「自らの体験を語ることで世界に平和をもたらそうとする姿勢に感銘を受けた」と話した。一行はこの日、資料館を見学し、中井幹晴副市長とも市役所で意見交換した。(下高充生)
(2025年11月15日朝刊掲載)








