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国是 非核三原則 堅持「今確定的な立場ない」 維新・藤田氏が公式見解

 高市早苗首相が安保関連3文書の改定に伴い、非核三原則の見直しを検討していることを巡り、自民党と連立を組む日本維新の会の藤田文武共同代表は19日の記者会見で「未来永劫(えいごう)、堅持すべきかどうか、今確定的な立場はないというのが公式見解」と述べた。

 非核三原則について「個人としては意見はある」としながらも内容には触れなかった。一方で「党として何か固まっているスタンスが今あるかと問われれば特にない」とし、堅持を明言しなかった。さらに「各党にもさまざま意見があろうかと思う。議論は自由でそれを抑制するものではない」とも述べた。

 維新では2022年、当時の松井一郎代表が選挙公約に三原則の見直しを含めた議論開始を盛り込むべきだとの考えを表明。党が政府に提言しようとしたこともある。

 首相は非核三原則のうち「持ち込ませず」について、緊急時の持ち込みの可能性に触れた10年の岡田克也外相(当時)の国会答弁を踏襲している。藤田氏は「岡田氏が引いたラインは正しい」との見解を示した。(堀晋也)

(2025年11月20日朝刊掲載)

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