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被爆者「守りぬこう!」 見直し検討に広島で抗議

 高市早苗首相が非核三原則の見直しを検討しているとの報道を受け、広島県原水協などは19日、広島市中区の八丁堀交差点で抗議活動をした。

 約50人が集まり、「見直し検討を撤回せよ」「非核3原則 守りぬこう!」と書いた横断幕を掲げた。広島県被団協の佐久間邦彦理事長(81)はマイクを握り、「三原則の見直しは平和主義を損なう」と批判。被爆者の訴えが、核使用は道徳的に許されないという「核のタブー」につながったとして、「若い人に引き継いでいかないといけない」と訴えた。

 他の参加者は「核兵器をなくそうという国際的な努力に逆行する」「平和外交を進めるべきだ」と主張。日本政府が国連総会に核兵器廃絶決議案を出し続けていることを踏まえ、「持ち込みを良しとするなら矛盾する」との声もあった。防衛費の増額や安保関連3文書改定の動きも批判した。

 今後も毎月第3水曜に活動するという。(下高充生)

(2025年11月20日朝刊掲載)

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