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日米元軍人が不戦誓う石碑 本川小に寄贈

■記者 桑田勇樹

 広島市中区の本川小で4月、友好を深めるソフトボールの試合をした日米の元軍人約40人が5日、再び戦わない誓いを記した記念碑を同小に寄贈した。大理石でできたベンチ型で校庭に設置された。

 幅約2.5メートル、高さ約60センチ。背もたれに日米の国旗と「日米不再戦誓の碑」の文字を刻んだ。「弾丸をボールに」や出場選手の名前も記した。設置費用約300万円は両チームの選手が寄付した。

 除幕式には、同小代表の6年生約20人と日本チームの選手や関係者たち計約100人が出席した。ソフトボール大会の渡辺嘉蔵実行委員長(83)=岐阜市=が「座れるようにベンチ型にした。座って平和の大切さを考えてほしい」と語りかけた。6年の吉兼郁弥君(12)は「平和な世界にするにはどうすればいいかをみんなで考えたい」と話していた。

 同小では児童約400人が原爆の犠牲になった。ソフトボール大会は太平洋戦争を戦った日米の元軍人たちが平和を誓って開いた。

(2009年8月6日朝刊掲載)

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