[戦後80年] 引き揚げ者の通貨・証券 照会増 GHQが持ち込み制限 税関に預けたまま 節目の年 親族の歩み振り返る
25年11月21日
戦後、海外からの引き揚げ者が各地の税関に預けたままになっている通貨や証券について今年、遺族たち関係者の問い合わせが増えている。戦後80年の節目にあらためて親族の歩みを振り返ったためとみられる。各税関は気軽に問い合わせをするよう呼びかけている。
神戸税関は呉(呉市)宇品(広島市南区)大竹(大竹市)神戸(神戸市)の4港、門司税関は仙崎(長門市)門司(北九州市)博多(福岡市)の3港で預かった通貨などを保管している。今年はこれまで、門司税関に19件(昨年6件)、神戸税関に27件(0件)の問い合わせがあった。多くは親族で、戦後80年の報道などを見て照会するケースが多いという。
連合国軍総司令部(GHQ)は資産が国内に流入し、インフレが起きるのを防ぐため通貨や証券の持ち込みを制限。引き揚げ者は、在外公館や引き揚げ港で預けた。税関は確認ができれば保管証などがなくても返還している。神戸税関では約1万6800件、門司税関では約2万件が未返還となっている。
神戸税関監視部は「管轄外でも関係する税関につなぐこともできるので連絡してもらいたい」としている。神戸税関監視部特別監視官(第1担当)☎078(333)3122。門司税関監視部特別監視官(第1担当)☎050(3530)8376。(堅次亮平)
(2025年11月21日朝刊掲載)
神戸税関は呉(呉市)宇品(広島市南区)大竹(大竹市)神戸(神戸市)の4港、門司税関は仙崎(長門市)門司(北九州市)博多(福岡市)の3港で預かった通貨などを保管している。今年はこれまで、門司税関に19件(昨年6件)、神戸税関に27件(0件)の問い合わせがあった。多くは親族で、戦後80年の報道などを見て照会するケースが多いという。
連合国軍総司令部(GHQ)は資産が国内に流入し、インフレが起きるのを防ぐため通貨や証券の持ち込みを制限。引き揚げ者は、在外公館や引き揚げ港で預けた。税関は確認ができれば保管証などがなくても返還している。神戸税関では約1万6800件、門司税関では約2万件が未返還となっている。
神戸税関監視部は「管轄外でも関係する税関につなぐこともできるので連絡してもらいたい」としている。神戸税関監視部特別監視官(第1担当)☎078(333)3122。門司税関監視部特別監視官(第1担当)☎050(3530)8376。(堅次亮平)
(2025年11月21日朝刊掲載)








