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NPT成功に期待 原水禁・協系世界大会 広島大会閉幕

■記者 金崎由美

 原水禁国民会議などと日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は6日、広島市内でそれぞれ、広島での日程を締めくくる集会を開いた。来年春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を成功させようとの決意とともに、原爆症認定集団訴訟の終結を喜ぶ発言が相次いだ。

 中区のアステールプラザであった原水禁のまとめ集会には約700人が参加。原水禁の川野浩一議長は「核兵器廃絶への機運はいつになく高まっている。再検討会議へさらに弾みを」とあいさつ。大会行事に参加した高校生たちが登壇し「私たちが戦争も核兵器もない世界をつくる」と誓った。

 日本政府に対し、非核三原則の堅持や原子力政策の見直しを求める宣言を採択した。

 原水協の世界大会は中区の広島グリーンアリーナであり、2千人が参加。秋葉忠利広島市長に、2020年までの核兵器廃絶を目指す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に対する国内165市町村長の賛同署名を手渡した。東京-広島間など「国民平和大行進」の沿道から集めたという。

 大会運営委員会の野口邦和代表は、原爆症認定集団訴訟について「認定基準のさらなる見直しを被爆者とともに求めていこう」と訴えた。

 原水禁、原水協ともに7日から、会場を長崎市に移して討議を続ける。

(2009年8月7日朝刊掲載)

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