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平和市長会議総会が長崎で開幕

■記者 東海右佐衛門直柄

 世界の3000を超す都市が加盟する平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)の4年に1度の総会が7日、長崎市で始まった。この日は参加市長らが同市松山町の「原爆落下中心地」に花を手向け、核兵器廃絶への取り組み強化を誓った。

 田上富久長崎市長が約80人を案内。「この上空約500メートルで原爆がさく裂し、多くの人命が奪われた」などと説明し、参加者は真剣な表情で聞き入った。ベルギー・イーペル市のリュック・デハーネ市長は「被害者はどんなに苦しかったろうと想像し、祈りをささげた。核兵器廃絶へ全力を尽くす」と話した。

 総会には過去最高となる世界20カ国の177都市・団体が参加。来年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、核兵器廃絶への道筋を具体化させるための行動計画をまとめる方針だ。8日に開会式があり、10日にアピールを採択して閉会する。

(2009年8月8日朝刊掲載)

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