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原爆症認定 在韓被爆者 来日し申請 広島市

■記者 滝川裕樹

 在韓被爆者の韓柱錫(ハンジュソク)さん(72)=大邱市=が11日、原爆症認定を広島市に申請した。病気を押して来日した韓さんは「一日も早い認定を」と訴えている。

 韓さんは8歳の時、爆心地から1.8キロの自宅で被爆した。食道がんを患い、放射線治療を受けている。今年春にも来日を予定したが、体調が悪く来日できず、市民団体が原爆症認定を代理申請した経緯がある。

 韓さんの親類で来日に同行した韓国原爆被害者協会の韓坂介(ハンパンゲ)副会長は「高齢で病気の本人が来日して申請するのは非常に大変。なぜ韓国で申請ができないのか」と制度の改善を求めた。

 在外被爆者の援護をめぐっては、昨年12月施行の改正被爆者援護法で被爆者健康手帳の交付申請が現地でできるようになった。一方、原爆症認定申請は本人の来日が必要となっている。

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